BLOG
社内ブログ2022/07/29 社員の日常
古いアーケードコントローラーをRaspberry Pi Picoで改造した話 前編
5月に入社したオールド・ルーキーのカッキーです。最初から飛ばしていきますのでついてきてください。
対戦型格闘ゲーム。皆様ご存じでしょうか?いわゆるストIIなど、主に1対1で戦うゲームの総称ですね。
かつての勢いは落ち着きましたが、近年ではe-sportsとも呼ぶ、ゲーム競技でいまだに根強い人気を誇るゲームジャンルです。
このジャンル向けの機材に「アーケードコントローラー(略称:アケコン)」と呼ばれるコントローラーがあります。
一般的なゲームパッド型のコントローラーとは違い、ゲームセンターの機械のように、平面上にスティックとボタンを配置したコントローラーです。
格闘ゲームをより楽しむためには欠かせないものと言えるでしょう。
さらに、コントローラーの性能について論じられるときに
「遅延」という要素がございます。なにかと申しますと、
「ボタンを押してからゲーム機に入力信号が届くまでの時間」です。
コントローラーは意外とここに性能差があります。勝負はすでに始まっている。
……みなさまついてきておいででしょうか。
遅延が軽いといわれているコントローラーで1~4ミリ秒、遅延が重いものだと16ミリ秒以上かかるものもあります。定価で2万円近くするようなコントローラーでも遅延の重いものがあったりします。
遅延が16ミリ秒を超えるということにどういう意味があるのか。
大半の格闘ゲームは1/60秒(16.666……ミリ秒)のフレーム単位で進行しております。
(ちなみに、格闘ゲームで最も早いレベルの攻撃は、操作の受付後、攻撃が出るのに3フレーム、おおよそ50ミリ秒かかります。)
私のような人間がこの単位で反応や判断ができているかというと全然できていません。むりです。
ですがしかし、約16.7ミリ秒以上の差がつくということ、これは理屈の上では「一手遅い」のです。対戦相手と同時にボタンを押したとき、同じ速さの技は必ず出し負けてしまいます。
すごく気持ち悪いです。
誤解しないでほしいんですけど気持ち悪いというのは断じて私という人間のことではありません。正々堂々たるプレイヤーとしての誇りを前提に、ゲームを正当に楽しむために正当な手段の範囲内で最大限にできること、その可能性について今話しています。(←気持ち悪いなあ……)
皆様、私の速度についてこれているでしょうか??
宣言通り最初から飛ばしています。助けてください。
ここから本題です。(やっとですね)
昨年頭に発売開始され、先日再入荷が一部で話題になっていたIoT向けの小型マイコン「Raspberry Pi Pico」(以下ラズピコ)を使って、
遅延1ミリ秒レベルのアケコン内部装置が作れるということを知りました。
また、たまたまヤフオクで手に入れて持て余していた古いアケコンが手元にありました。
つまり余っている古いアケコンの中身を、自作した内部装置と入れ替えてしまえばよい。
心臓部が600円、諸々込みでも2000円程度の部品をそろえれば、最高級クラスのアケコンに近いものが安価に作れてしまう……最高級クラスのアケコンって新品だと3万しちゃうのに……?
今回はここまでです。
古いアケコンを最高級クラスの性能に改造する。その具体的な内容については次回お話ししたいと思います。
RECRUIT採用情報
なので、受動的ではなく「能動的」な人材を求めています。
また、様々な業種/サービスを取り扱っているクライアント様と
お付き合いをさせていただいているので、
「明るく」「元気で」「誠実」な人材であることも大切であると考えています。